将来、年金はもらえるのか?もらえない可能性は?
こんにちは。
毎日、保険やお金の相談をしている中で、
20~30代のお客様から
「私、年金は将来もらえないと思ってます。」
と言われることがあります。
そこで今日は年金について書きます。
将来年金がもらえるか不安、年金は今後どうなるの?
と思う方の参考になれば嬉しいです。
テーマ
若い世代は本当に将来、
年金をもらうことができない?
結論
結論は2つ。
①「将来、年金をもらえない(もらえる金額がゼロ)」
ということはないです。
②ゼロにはならないけど、
もらえる金額が減ったり(今の受給者と比べて)、
もらえる時期が遅くなったり(今は65歳からもらえるが、70歳とか75歳からもらうようになる)する可能性は極めて高い。
以下、理由を説明します。
①「将来、年金をもらえない(もらえる金額がゼロ)」ということはない。について。
もし、年金制度が破綻すれば(もらえる年金がゼロになれば)、
超お金持ち以外の、ほぼすべての人が生活できなくなります。
そうすると、「生活保護」の人が急増します(急増というかほぼ全員、生活保護になる)。
ほぼすべての人が生活保護になれば、日本の財政が破綻します。
つまり、年金制度の破綻=日本の破綻です。
国が、お疲れっした。の状態になります。
だから、いざとなれば、国の借金を増やしてでも、
または様々な税金を上げてでも、年金制度にお金を突っ込み、
年金制度が完全に破綻しないようにします。
※ちなみに年金の収支はこんな感じです。ちょっと前のデータですが。
収入(今の若い人が払っている年金の年間合計)が約35兆円
支出(今の老人に払っている年金の年間合計)が約55兆円
年金積立金のプール(貯金みたいなイメージ)が約160兆円
160兆円の積立金プールがあると言っても、
既に大赤字なのであります。
このままだと、160兆円の積立金プールが8年でなくなる。
が、実際はそうなっていません。
年間20兆円の赤字はどうしているのかと言うと、
❶国が補てんしている(税金を突っ込んでいる)のと、
❷160兆円の積立金プールを運用して運用益を出している。
(利益が出ていない年もあるが、平均すると3%くらいで利益を出している)。
つまり、
話は戻りますが、
「本当に年金制度が崩壊する」となっても、
❶の国が補てんする金額を上げるだけなので、完全に破綻するということはない。
その分、税金が上がったり、様々なしわ寄せが来ます。
❷の運用については、たまに「年金の積み立て金を、国内株や外国株みたいな下がるかもしれないものに投資をして、下がったらどうするんだ?国民の将来の生活資金だぞ?けしからん。」みたいな人がいるが、前提が違う。
「リスクを取って、利益を狙わないと、じり貧で死んでいく」みたいな状態に既になっている。
例えると、ボクシングの試合で、残り15秒で試合が終了し、判定。
でもそれまでダウン取られまくって、判定だと明らかに負ける。スタミナほぼゼロ。
それなら、一か八か、ガード無しでも渾身のストレートなり、アッパーなり振り抜く。
KO狙うしかない。という状態。。
②ゼロにはならないが、もらえる金額が減ったり(今の老人と比べて)、もらえる時期が遅くなったり(今は65歳からもらえるが、70歳とか75歳からもらうようになる)する可能性は極めて高い。について。
完全に破綻することはないが、年金制度の財政が赤信号なことには間違いない。
加えて、今でも赤字だが今後、若い人が減って、高齢者が増えます。
更に年金制度の財政が悪くなる。
だから
「完全に破綻させないため」に、もらえる金額を減らしたり、受給年齢を上げていく可能性はかなり高い。
どれくらい減るのか、受給年齢が何歳からになるのかというのは、現状でははっきりとは決まっていません。
まとめ
もらえる年金が将来ゼロにはならないが、金額が減ったり、もらえる時期が遅れたりする可能性は極めて高い。
読んでいただきありがとうございました。